老老介護の問題の影に、「8050問題」という言葉が存在します。同居する子供がいるにも関わらず、老老介護の状態で配偶者の介護をしている家庭も少なからず存在するので、大きな問題点として指摘されることがあります。8050問題とは、80代の親が50代の子供の生活を支えている状態を指しています。これだけではなく、親が経済的かつ精神的にも負担を強いられている状況が付け加えられます。新型ウイルスによる会社の倒産や経営縮小などで働けなくなってしまった、次の職が見つからないなど、さまざまな問題が背景にあるようです。仕事をしていても非正規雇用で低収入であるケースや、病気療養中のため仕事ができないケースも存在します。

かつての8050問題は、「子の引きこもり」が主な要因として紹介されることが多かったのですが、それ以外の理由も存在することを覚えておく必要があります。もし老老介護と8050問題を抱え込んでいる人がいるのなら、八方塞がりの状態に陥る前に相談窓口を利用しましよう。心の病などが原因で引きこもりとなっている場合は、引きこもり相談窓口を利用する他、リストラなどで生活に影響が出ている場合は、自立相談支援機関を利用することも一案です。また、老老介護の当事者として地域包括支援センターを利用し窮状を相談することで、次の支援へ繋げてくれる可能性が高まります。一人で抱え込む必要は全くありません。適当な窓口を利用することで、状況が大きく変わるでしょう。老老介護の詳細については、こちらのサイトもご覧ください。